朝明山 長明寺
◆所在地:四日市市蒔田2丁目−13−29
朝明山長明寺は浄土真宗本願寺派のお寺です。 創立年代、開基など不明であるが、寺誌によれば、もと真言宗潮音寺と称し、近郷の豊田村(現三重郡川越町豊田)に字長恩寺があり、この地を当寺の旧地と伝える。文明17(1485)年画像本尊を下付されたというから、この頃に真宗に改宗したのであろう。下って、慶長9(1604)年現在の寺号を、公称し、寛永元(1624)年に木仏の許可を得て寺院化したようである。のち慶安4(1651)年領主松平隱岐守より現在の寺地を賜り、翌年に寺基を移し今日に至っている。 境内は濠と築塀がめぐり、参道正面入り口の参道橋は、旧参道橋[文化3年に築造された)の上に新しく築造されたもの、その奥に昭和初年に建立された山門が建つ山門をくぐると、正面中央に、昭和31(1956)年再建された入母屋造りの大規模な本堂がある。山門左脇に建つ鐘楼は寺誌では延宝年間(1673〜80)に建立したと伝える。 中世には蒔田城がここにあり寺の周りには現在も城の堀が残っています。文治年間(1185-1190)の伊勢平氏残党の反乱のとき、蒔田相模守宗勝が居住していました。 |